How to select SPORTS SHOES

スポーツシューズの選び方

 

ここ25年ほどのフィットネスブームは、スポーツシューズの産業の爆発的な発展を促しました。1960年代にスポーツシューズを買おうとすると、事実上スニーカーしか選択肢がありませんでした。今日では、あらゆるスポーツ、活動のために設計された何百というブランド、スタイルのアスレティック・シューズの中から選ばなくてはならなくなりました。

特に、スポーツシューズ産業は、毎年新しいデザイン、特徴を持ち、科学的に洗練された靴を生産していますから、あまりの選択肢の多さに圧倒されるかもしれません。口巧みな広告や、テレビのコマーシャルは、これらの特徴を宣伝しはしますが、あなたの足にあった靴選びについてはほとんどアドバイスしてくれません。一つのブランドが万人の需要に対応することはありませんし、最新の物や、全ての特徴を兼ね備えたもっとも高い靴でも、あなたにとって最良の選択ではないかもしれません。

American Orthopaedic Foot and Ankle Societyは、正しい靴を決め、スポーツを楽しみ、怪我をする可能性を減らす手助けとして、このパンフレットを作りました。このパンフレットには、スポーツのためにどのような靴を探すべきか、快適で怪我を避けることの出来る靴の構造上の特徴、さらに足の問題を治療するための靴の合わせ方、調節の仕方について書かれています。

 

RUNNING SHOES

ジョギングをする人は、より衝撃吸収性に優れた靴を履くべきです。ランニングシューズは、足への衝撃を全体にわたって最大限に吸収するように設計されています。このような靴は、良いheel controlも持っているでしょう。万能薬ではありませんが、ランニングシューズ、スポーツシューズが持つこのような性質は、shin splints, tendinitis, heel pain, stress fractures さらにその他のoveruse syndromesを避ける助けとなります。

 

WALKING SHOES

ウォーキングがあなたのスポーツなら、もしくは心臓血管の病気のために医師があなたにウォーキングを勧めたなら軽い靴を履くようにしましょう。靴の踵の部分と、足の裏の膨らみの部分(the matatarsal area)に特に多く衝撃吸収が施されている物を選んでください。これによって、苦痛や(plantar fasciitis and pump bumps)や火照り、足の裏の膨らみの部分の痛み(metatarsalgia)が軽減されるはずです。靴底の部分に僅かに丸みがついている物や、いわゆる"rocker bottom"のものは、踵からつま先までの体重移動をなめらかにするとともに、足に掛かる力を減らします。ウォーキングシューズは前の部分がより硬くなっていますから、ランニングシューズより指を伸ばすことが出来ます。

 

AEROBIC SHOES

エアロビックス用の靴は、足の疲労を避けるために軽い物がいいでしょう。また、もっとも圧迫される、足の裏の肉の膨らみの部分(metatarsal area)により多くの衝撃吸収剤が必要です。出来ればカーペットの上で運動するようにしましょう。

 

TENNIS SHOES

テニスプレーヤーには、素早い左右の運動や、体重の移動の際に足を支持する靴が必要です。足の内側も外側も安定した靴を選ぶことが重要です。足の裏の膨らみの部分にあたるところの柔軟性は、ネット際のプレーに素早く反応するための、繰り返し素早く前に出る運動を可能にします。テニスや他のラケットを使ったスポーツをするのであれば、衝撃吸収剤はほとんど必要ありません。ソフトコートならば、しっかりした摩擦を得るために、よりそこの柔らかい靴を履くようにしましょう。ハードコートならば、より強く踏み込める靴底を持った靴が必要です。

 

BASKETBALL SHOES

バスケットボールがあなたのスポーツならば、厚くて頑丈な靴底を持った靴を選びましょう。コートを走ったときより多くの安定性が得られるからです。high topの靴は、ジャンプの着地のときに足を支持し、足首の捻挫を防いでくれます。

 

CROSS TRAINERS

複合トレーニングのための靴は、複数のトレーニングが出来るように、上に挙げたような特徴のいくつかを併せ持っていることが必要です。複合トレーニングをする人は、ランニングに必要な足の前の部分の柔軟性と、テニスやエアロビックスに必要な、足の横の部分のコントロールのしやすさを兼ね備えているべきでしょう。

必ずしもあなたのやる全てのスポーツにそれぞれ違った種類の靴が必要というわけではありません。大抵、週に3回以上行うスポーツの靴を履くといいでしょう。もし今まで怪我などの問題がなく運動を続けてきているのなら、今まではいてきた靴をそのままはき続けて下さい。かえる理由は全くありません。

特別な問題に関しては、特別な靴が必要になる場合もあります。overpronatesの人にとってはクッションのいい靴は余りよくないでしょう。足首を捻りやすい人は、踵の部分が広くなっている靴を履く必要があります。shin splintsに関して何らかの問題がある人は、衝撃吸収に優れた靴が必要でしょう。

 

DESIGN FEATURES

スポーツシューズは、材質、デザイン、製造方法などについて様々な種類があります。買おうと決心する前に、その靴の中を見てみたほうがいいでしょう。そうすれば、あなたの足や、あなたのスポーツにあった靴を選ぶ上での助けになるはずです。

特別の構造は、心地よいだけでなく、怪我を避ける助けにもなります。

 

slip-lasted shoeはモカシンのように、靴の上の部分と靴底の部分を縫い合わせて作ってあります。ラスティングの生地で作られたこの靴は、軽く、柔軟性に富んでいて、足をねじる原因となる堅さがありません。

board-lasted shoeは、靴の上の部分が、ボール紙のような材料に縫いつけられた皮、もしくはキャンパス地で出来ています。扁平足(pes planus)の人は、この靴を履くことでよりしっかり支持されていると感じ、足のコントロールを向上することが出来ます。

combination-lasted shoeは、これら二つの靴の良いところを併せ持った靴です。前の部分がslip-lastedで、後ろの部分がboard-lastedになっています。この靴は踵の部分がコントロールし易くできているのにも関わらず、足の膨らみの部分の柔軟性は残しています。このため、様々なタイプの足に合います。

 

 

靴合わせ

どんなに良く設計された靴でも、適切にフィットしていなければうまく働いてくれません。足に関する問題を避けるためには、靴の様々な形について知っているpedorthistやプロのシュー・フィッターのいる靴屋を見つけるか、次のようなことに注意して賢い消費者になる必要があります。

l        サイズだけで選ばず、足を測ってもらいましょう。

l        靴屋に行くのは、運動した後にしましょう。そのとき、あなたの足は一番大きくなっているからです。

l        運動するときにいつもはいている靴下をはきましょう。

l        大きい方の足に靴を合わせてもらいましょう。

l        足の一番長い指と靴の間には、少なくとも親指一本分の余裕が必要です。あるかどうか確認しましょう。

 

もしあなたがbunionshammertoesがあるようだったら、より幅の広い靴を探しましょう。足の指は、立っているときは十分に伸ばせなければなりませんし、また履いた瞬間から快適でなければなりません。足の指に関しては、「どうにか間に合う」ということはありません。女性の場合、足が大きかったり幅が広かったりしたら、男性用、もしくは男子用の靴も考慮に入れるべきでしょう。同じ長さでも、幅広につくられているためです。

 

足に問題が起こったら

もし足や足首に起こり始めても、簡単な調節具を靴に入れれば、症状を取り除くことができる場合があります。これらの簡単な器具は、処方箋無しで手に入ります。

 

heel cupは、かかと(plantar fasciitis)の下の部分の痛みを効果的に緩和します。プラスティック製かゴム製のもので、かかとの周りを支えるように設計されており、痛みやすい部分の下で圧迫を緩和します。

arch support(orthosis)は、靴の土踏まずの部分の痛みを扱う助けとなります。様々な物質でできたタイプがあります。arch supportは靴について来た中敷きをとって入れることができます。

metarsal padは、親指の付け根の膨らみ(sesamoiditis)や、他の指の付け根の膨らみ(metatarsalgie)の下の痛みを緩和する助けとなります。フェルト地や硬いゴムでできていて、平らな面は粘着性になっています。中敷きの上の、痛みやすい部分の裏になる部分にそれを貼ること、通常足の指の付け根部分の膨らみにかかる圧迫が分散し、痛みやすい部分への圧迫が緩和されます。

 

Custom Arch Supports

足に関する問題は、靴が広がったり慣れたりすることや、別の靴を選ぶこと、または、お店でできる簡単な修理で良くなる場合も多くあります。しかし、足に関する問題が、期間が長いものだったり複雑だったりするときは、他の部分を支持する一方で、特定の部分への対応に重点を置いた、特別に設計された器具が必要になります。重度の扁平足や、土踏まずのアーチが高い足、shin splintsAchilles tendinitisturf toeなどは、これらの状態の僅かな例に過ぎません。これらの問題の回復のための一番の方法は、骨や関節の病気の専門医である、整形外科医の診察を受けることです。整形外科医は、足や足首の問題を扱うことに慣れています。pedrthistsorthotistsは、整形外科医の指示に従ってarch supports(orthoses)を作ったり、修繕したりすることになれています。彼らプロフェッシナルと一緒なら、可能な限り最高の治療のための、正しい靴を選ぶことが出来るでしょう。

 

足の医師のことで迷ったら

足のことが心配で、誰に相談したらいいか分からなかったら、まずはかかりつけの内科医に相談してみて下さい。ほとんどのcountrymedical societyは、喜んで足の治療専門の医師を捜すのに協力してくれるでしょう。大きな町だったら、イエローページの"Physicians and Surgeons M.D"の欄の"Foot Surgery"を引いてみて下さい。ここには、足の問題を扱う医学の専門家である整形外科医のリストもあります。私たちもお手伝いできます。

American Orthopaedic Foot and Ankle Society

1213 Pine St #201

Seattle, Washington 98101

or

call 1-800-235-4855

 

American Orthopaedic Foot and Ankle Societyは、足や足首について特に興味を持ち、訓練している整形外科医のグループです。メンバーはmedical schoolを卒業後、少なくとも五年は整形外科の訓練と研究、特に、足や足首の治療に関する特別の訓練を受けています。足の治療の専門家なのです。